樹木葬とは一体どのような埋葬の方法なのでしょう?
樹木葬は、20年近く前に東北のあるお寺の住職が、永代供養の墓地を造成するにあたって、遺骨を里山の土中に埋め、その場所に墓石ではなく木を植えてそのしるしにしたことが始まりだといわれています。
現在では、全国各地の霊園墓地でその方法が取り入れられ人気になっています。
その埋葬方法は、初期の里山に埋葬する様式から、目印となる大きな木の周りに埋葬したり、整地された区画内に埋葬する様式などと変化しながら、都心から近い場所でも霊園形式で多数運営されるようになりました。
昨今では、核家族化や少子化の影響もあり、墓を代々受け継ぐことが難しくなり、墓じまいする家が増えてきています。
そのような時代背景の元、この樹木葬型の永代供養が注目されるのもうなづけます。
なにしろ、今までこのような場合の多くは、お寺の合祀型の永代供養だったり、遺骨を預けるようなマンション型の永代供養だったりと、ちょっと味気なさを感じるところは否めません。
しかしこの樹木葬の場合は、代々の墓石こそなくなってしまいますが、各々の遺骨は樹木や石碑などの目印によって、どこに埋葬されているかところもわかるので、お参りに来られた方も、眠っている方に対して心おきなく語り掛けられるのではないでしょうか。
但し、現在行われている樹木葬の多くは、概ね30年から50年の時が経ったのち、自動的に合肥にして永代供養とされます。
そのかわり、後継者のない方でも、遠い親類縁者を頼って墓守してもらうこともないので、将来を心配することなく墓じまいすることができます。
また、霊園形式のところでは宗教や宗派も不問のため、誰でも埋葬してくれ、さらには家族同様のペットも一緒に埋葬してくれる所も増えています。